ヘッドに顔を描こう!

お湯パーマを済ませたら、いよいよフェイスペイントに移りましょう。
左右が多少違っても、そこが個性。
あまり神経質にならずに、楽しんで描きましょう。
描いたときの気持ちが、不思議とお人形の表情に反映されるものですよ(^_^)

※ペイントには、リキテックスを使っています。
シンナーが必要な合成樹脂塗料より、扱いが簡単なのでオススメです。
 
-下準備-
邪魔にならないよう、髪は全て後ろで1つに縛っておきます。
クセが付いても、後でお湯をかければ綺麗に取れます。
 

髪の毛が邪魔なときは、このように全体をラップで覆ってしまうのも手です。

-1-

まず、水で薄めた茶色で下書きをします。
茶色を使う理由は、上から描く主線の色に影響しないことと、
消したときに肌色になじんで目立たないからです。

時々鏡に写したりして、左右のバランスを確かめましょう。
私はよく、バランスを見るために上下を逆さまにして描いたりしています。
 

-2-

目の描き方を、順を追って説明いたします。

始めに白目の部分を塗り、その上から黒と茶色を混ぜた主線用の色で、下書きをなぞるように主線を描きます。
上まぶたの下に少し影を入れると目に立体感が出ます。
注意・色が混ざってしまうので、次の色を塗るのは、
前の色が完全に乾いたことを確認してからにしましょう!
瞳の中全体を、グラデーションのいちばん薄い色で塗りつぶします。
グラデーションのいちばん濃い色に、黒を少量混ぜ、瞳孔を描きます。
主線と同じ色でも構いません。
瞳の中を、上から下に向かってグラデーションで塗ります。
瞳の縁も、少し太めに濃い色をのせます。
最後に瞳孔の下にも、下から上に向かって少しグラデーションを入れます。
いきいきとした感じを出すために、白でハイライト(光)を描き入れます。
あまり水で薄めず、リキテックスをそっと乗せるような感じで描きましょう。
お好みで、アイシャドウみたいに色を塗ってみるのもかわいいです。

これは描き方の1例ですので、
いろいろと試して、ご自身に合った描き方を見つけてください。



製作風景。
梅皿に何色か色を出し、グラデーションを作っています。
失敗しても、リキテックスが乾ききらないうちなら、
水をたっぷり含ませた筆でこすれば修正できます。
乾ききってしまっても、シンナーを含ませた綿棒で消せますが、
余計なところまで消さないように注意しましょう。
リキテックスが乾かないうちに綿棒で拭い取って、
グラデーションを表現することもできます。


はい、目と眉が描けました。
眉は髪の色を見てコーディネートしましょう。
ここで終わらせてもいいのですが、口紅を描くと
顔がきりっと引き締まり、表情が変わります。

-4-

口紅の描き方です。

全体を基本となる色で塗ります。

上下の唇が合わさる所に、濃い色を入れます。
モールドがある場合は、それに合わせて描くと自然です。
唇の縁にも、ちょっと濃い色を入れます。
リアルな感じを出すために、唇のシワを描き込んでもよいでしょう。

唇のいちばん高いところに、白で薄めた明るい色を塗ります。
ぷっくりとふくらんだ感じが出ます。

***

完成!
完全に乾いたら、ペイントした箇所を保護するために
上からMr.カラーの『スーパークリアーつや消し』や、保護スプレーを塗っておきましょう。
それでも、絶対にペイントが剥げないというわけではありませんので、
尖ったものでひっかいたり、再びお湯パーマをすることなどは避けてくださいね。

ヘッドは小さいので、細かい作業の連続で大変だったと思います。
でも、そのぶんお気に入りのコが出来上がった喜びはひとしおです。
末長く、かわいがってあげてくださいね(^_^)

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